モノクロ現像のラボ探しも大変だね

ラボなんて直ぐに見つかるんじゃないかって思ってたが、これがなかなか見つからない。ちょっとナメてたなぁ。(´・з・`)

使うだろうフィルムを決めて、最初に声をかけたのがあの富士フイルム系のビッグネーム。自分でフィルム写真を撮ったことはなくても、仕事で散々フィルムを扱ってきたし社名くらいは知っていたから安心感も。しかし、問い合わせに意外な返答。

「当方では○○というフィルムを扱ったことがありません。」

業界では知らぬヒトはいないってほどの有名なラボ。まさかそんなことはと数回やり取りをしてみたが、なんか面倒になってきたので諦めることにした。(´・ω・`)


ネットとは便利なモノだ。居ながらにして店なんていくらでも探し出せるじゃないか。(ΦωΦ)フフフ…

と、気を改めて探してみるものの、これが意外と見つからない。受付はすれど外注するとか、扱ったことがないとかの連発。そんなに特殊なフィルムを使っているつもりはないんだが。(´・ω・`)

で、次に見つけたラボ。ネットで受け付けて宅配もしてくれる。何だかよく分からんが GIZMOSHOP 系なんだとか。早速問い合わせてみると、ボクの使うフィルムも受付ができるという。(∩´∀`)∩ワーイ

ネットでの発注や決済もでき、仕上げもほぼ着達当日のよーだ。(・∀・)イイ!!

二回・三回と頼むウチに、仕上がるフィルムの異変に気づいた。細長い直線が何本か入るようになってきた。「ん?コレはもしや・・・。」自動現像機に入るローラー痕だっ。
※自動現像機はローラーを使用してフィルムを送るために、ローラーに付着したゴミがいたずらをする。時にはローラー痕として、時には詰まったり。自動現像機はマメに清掃をしないと厄介なのだ。コレは経験上イヤになるほど知っている。(´。`)フーッ

早速問い合わせをしてみた。

ボ ク:「何やらローラー痕のようなモノが・・・。」
担当者:「必ず目視で確認しているんですが、そのようなモノは確認してません。」
ボ ク:「現像機に問題があるとすれば、どーいったケースが・・・。」
担当者:「弊社は自動現像機を使用しており、自動現像機はローラーを通ります。気になるようでしたらローラーの接触をしない吊し現像機を使用しているラボを当たってみては。」

ローラー痕を付けられるのもイヤなんだけれど、問い合わせるまでは消せば良いと思っていた。しかし見落とすのは非常に問題なので、あっさりと他を当たらせて貰うことにした。一体どんな品質管理をしてるんだよ。( ゚д゚)ポカーン


とは言うものの、またスタートに戻った気分だよ。(´;ω;`)ブワッ

Rollei RPX は季節感をも映すフィルム

使用フィルムメーカといえばフジやコダックが多いのかな。ボクは Rollei をメインに使ってる。でも Rollei ならどれでも良いってわけじゃない。

使ったことのないヒトなら「 RPX と Retro の違いって何なの?」って思うんじゃないかな。そう思って、その辺を記事にしてみることに。「似たようなもんじゃね?」って思うかも知れないけれど、両者は全く別物。

Retro の方は明らかにコントラストが高い。それに、被写体の色に反応するって感じ。反して RPX の方はニュートラルで光に反応するって感じ。だから、色に反応する Retro で撮った写真は、朝だか昼なんだか、はたまた夏なのか冬なのかが分かりづらい。逆に RPX の方は光質や光量に反応するから、季節感や時間帯をも映すって感じ。まぁ、共にシャープな写りで良いフィルムだとは思うけれどね。(・∀・)


そういった特性の違いは被写体によって使い分けるべきだって考えるヒトが多いだろうから、そーゆーヒトはそうすべきだと思う。でもボクは面倒だからそんなことはしないのよ。(´;ω;`)ブワッ

Rolleiflex Standard

ボクのフィルムカメラは Rolleiflex Standard 。80 年くらい前の戦前にできたカメラ。電池なんてないし、露出計なんてモノもない。多分、かなり簡素化されてるカメラの一つだと思う。

スクエアフォーマットで撮ると決めてから、機材選びは Hasselblad と Rolleiflex に絞られた。Hasselblad にしなかった理由は二つある。( ー`дー´)キリッ

一つ目は Planar があまり好きじゃないんだ。あのいかにもガラスを通しました的な描写がねぇ。これは  Planar を 4 〜 5 本使っての感想。と言いつつ、所有レンズは T コーティングレンズが一番多いかも知れないという矛盾。(´;ω;`)ブワッ

二つ目は重さだね。散歩しながら写真を撮るスタイルだと、あの重さはボクには苦痛きわまりない。交換レンズの魅力はあるけれど、あの重さに耐えられなかったんだよね。(´・ω・`)


でっ、数ある Rolleiflex の中から軽くて Planar じゃ無い物ってことで、Rolleiflex Standard に決定。古いモノを使うにあたって、構造が極力シンプルなモノってのも考慮した。機械って複雑になればなるほど壊れやすいって気がするもんね。新しいモノだったら良いんだけれどさ。(´・з・`)

買うと決めてからが早かった。通販もしているとある販売店で在庫を発見→メールで状態を確認→半年前にオーバーホール済みと知らされる→ぽちっ。珍しい機種があっさり手に入るとは、ボクは運が良いんだろーなぁ。(ΦωΦ)フフフ…


んで、届いたのがコレ。















いかにも古いでしょ。しかも初期の 4.5 F のタイプなんだ。でも、こんなんでもちゃんと写るんだよ。スゴイよねぇ、ドイツ人って。まぁ、最初は苦戦したよ。だって、フィルムの入れ方すら分かんないんだもん。(`;ω;´)

120 フィルム

フィルムで写真を撮るにあたり、35 mm 判は眼中になく 120 フィルムと決めていた。スクエアフォーマットで撮るって決めていたから。もちろんカメラ本体の機種選定から始めたんだけど、平行して考えていた 120 モノクロフィルムの少なさに愕然とした。だって、ポジすらないんだもん。(´・ω・`)

嘆いていても仕方ないから、ネガから選定することに。幾つか試してみたので使用感などを記事にしてみようかね。(`・ω・´)シャキーン

富士フイルムは眼中にないから使ってないんだ。理由は全くないんだけれど、固定観念からかなぁ。まぁ、試してみたのは以下のフィルム。因みに、販売店さんに「トーンの柔らかいのを送ってね。」ってリクエストしたら、こんなラインナップになったって訳。

・Kodak 400TX
・Rollei RPX100・400
・Rollei Retro80s
・efke R100
・Fomapan 100 Classic

Kodak 400TX は近所にコレしか売ってなかったから、仕方なく買っちゃったって感じ。ASA 400 が欲しかったわけでもないし…。どこでも手に入るから気軽だとは思うけれど、使う気がしないんだ。予想通りにコントラストが高いのが好きになれなかった。それに現像が仕上がったフィルムは波打つし。(´;ω;`)ブワッ

Rollei RPX100 は一番のお気に入り。トーンも柔らかく、黒の締まりも程々。同じ Rollei でも Retro80s は、黒が良く締まりコントラストが強く出るので好きになれなかった。Retro シリーズは AGFA とのダブルネームになってる。もしかすると、 Rollei は AGFA に発注してるのかも。もしそうなら願ったり叶ったり。ボクは AGFA のフィルムを使ってみたいって思ってたんだ。(ΦωΦ)フフフ…

efke R100 はなんて言ったら良いんだろ。スゴく好みが分かれると思う。低コントラストって訳でもないんだけど、黒が締まるわけでもない。柔らかいトーンって単純な言葉で形容もできない不思議ちゃん。でもかなり気に入った。ザンネンながらメーカさんが廃業しちゃたから、在庫限りの販売なんだって。(T_T)

Fomapan 100 は悪くはないんだけれど、良くもない。場面によっては中間から暗部のトーンが荒れるんだ。それがなければ気に入ってたかも。

efke が消えるとなると、ボクは Rollei RPX シリーズで行くことになる。一番気に入ったヤツで行けるんだから、運が良いとしか思えないなぁ。ヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ


完全な主観だし、ボクは変わったモノを好むタイプだから参考にならないかも。どれも国内で購入できるフィルムだから、色々と試してみてね。って、ボクが教わる立場なんだけどね。w

SilverFast と VueScan

フィルムスキャンする場合の使用ソフトって、みなさん悩むんじゃないだろーか。かく言うボクは結構悩んだ。悩んだあげくに、両方の最上位グレードを買って比べてみた。各々のソフトの使い方を解説している記事は沢山あるから、ボクは使ってみた印象を感じたままに書いてみることにしたのであった。(`・ω・´)シャキーン

使用スキャナは EPSON の GT-X970 。本体の選定も迷った。モノクロ 120 フィルムしか眼中になかったから、Pacific Image の PrimeFilm 120 か PLUSTEK の OPTICFILM 120 か。散々迷ったあげくに、実使用者の情報が多い GT-X970 にした。予算も鑑みてなんだけどね。(´;ω;`)ブワッ。


でっ、ソフトなんだけど、結論から言うと SilverFast の方が断然イイ。使い勝手・速さ・デフォルトスキャンの質などなど。VueScan を使う理由が見当たらないくらいに圧倒的な差がある。ザンネンだね。VueScan さん。(´・ω・`)

VueScan を選ぶなら、コントラスト調整したりフィルムタイプのプリセットを使用するのが大前提だろうね。それと、なぜか必ず二回走査するし、プレビューも貧弱な割りに遅い。だから、それを待てるヒトかな。その辺はお試し版で体験したら分かると思うよ。


んじゃ、スキャンした画像を添付してみようかね。( ー`дー´)キリッ
※全てのスキャニングは、The BetterScanning 製フォルダの入荷待ちなので、純正フォルダを摘便パーマセルで嵩上げして行っています。スキャン画像は左右反転すら行っていません。

スキャンデータは 16bit モノクロ TIFF で保存( WEB には RGB JPG にて掲載)。シャープとかゴミ取りとか全て OFF の状態。もちろん露光やコントラストなどの調整も一切なし。多重露光もしてないよっ。

SilverFast 無調整
VueScan 無調整














違いが分かるかな。右が好みならそれはそれで良いと思うんだ。ただね、主観だけど金属の質感が全くないよね。(´・ω・`)



でっ、でですよ。このままじゃ露出オーバに感じるよね。少し露光を下げてアンダにしてみようかね。もちろん、調整は一切しないままで。

SilverFast 露光減
VueScan 露光減














さて、どーだろ。違いが分かるかな。右が好みならそれはそれで良いと思うんだよね。ただねぇ…。(´・ω・`)




恐らく多くのヒトは VueScan のデフォルトスキャン状態に飽き足らず、あれやこれやと扱うはず(記事もそーゆーのが多い)。SilverFast を使っていても、オーバ・アンダくらいはなんとかしたいモノ。もちろんスキャン結果に対してリニアで、オーバ・アンダを変える方法を採用したい。じゃあ、どこを扱えば良いのってことになるんだけど、それを解説しよう。( ー`дー´)キリッ。


SilverFast のパレット
VueScan のカラータブ内












明るさスライダとかナントカグラフとかは一切扱っちゃダメだよ。いたずらにガンマカーブが変わったり、不自然にトーンが変わったりして訳が分からなくなるから。全体を一気に持ち上げたり下げたいなら、SilverFast は左上のパレット。VueScan ならカラータブ内のそれに該当する〈明るさ:レッド・グリーン・ブルー〉のスライダ。

実は同じ機能が Photoshop にも実装されている。でも、Photoshop で行うとディテールが消失しちゃうんだよね。だから、スキャン時にするのが一番だって、暫定的なボクの提案。暫定的って言ったのは、使い込むウチにやり方が変わるかもだから。(ΦωΦ)フフフ…


最後に一つだけ。SilverFast と VueScan の決定的な違いは、数値が出るか出ないかの違い。プレビュを見ただけじゃ白飛び黒つぶれは分からないでしょ。自慢じゃないけれど、ボクはかなりのモニタを使ってるけれど、それでも見た目だけじゃ分からない。んじゃ何に頼るのって、数値しかないよね。Photoshop なんかで見られるアレね。プレビュー画面にポインタを置いた場所にその数値 SilverFast 。でないのが VueScan 。この違いは大きいと思うんだ。


長くなっちゃったね。最後まで読んでくれていたらありがとう。(・_・)ノ



〈追記〉
この記事をアップした翌日に、国内販売店経由で発注していた The BetterScanning 製フィルムフォルダが届いた。皆さんが記事にしているから使用感などは割愛して、高さ調整の結果のみを。

フィルム装着箇所のフォルダの厚みは 2.5 mm 。それに足の高さを調整した合計を皆さんは掲載しているはず。計 3.5 mm 〜 3.9 mm 付近の結果が多いのかな。ボクんちのは 2.5 mm + 1.3 mm の計 3.8 mm が最良だった。 2.5 mm + 1.4 mm の計 3.9 mm を中心として、前後 0.2 mm をサンプルとして決定。0.1 mm ずつサンプリングしたんだけれど、劇的には変わらないんだよね。まぁ、最後は気分かな。w

もちろん、ちゃんとノギスで計ったよ。だからみんなもちゃんと計ったほうが良いよっ。